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「命の雫」裁判にご支援ください!

「命の雫」弁護団団長 佐 藤 博 文

◆ 女性自衛官人権裁判に続き、札幌で、新たな自衛官人権裁判が始まります。
2006年11月21日、沖縄出身の自衛官・島袋英吉(しまぶく ひでよし)君(当時20歳)が、初任地だった陸上自衛隊真駒内基地内で、他の自衛官から暴行を受け死亡しました。
自衛隊は、徒手格闘訓練中の事故(公務災害)としましたが、ご遺族は矛盾に溢れた説明に疑問を抱き、繰り返し説明や情報公開を求めました。しかし、自衛隊の返答は形式的で、開示資料は肝心な所が黒塗りでした。
なぜ希望に溢れていた息子が命を落としたのか、真実を知りたい。ご遺族は、この想いを絶やさぬよう昨年11月『命の雫』を出版し、今年8月裁判を起こしました。
それが、「命の雫」裁判です。

◆ 「徒手格闘」訓練とは何か。
島袋君が死亡したのは「徒手格闘」訓練とされています。これは、相手と素手で格闘して致命傷を与える訓練です。一定のルールの下でやるスポーツとしての格闘技とは全く違います。解説書には「地面という武器を活用ー投げ技」「綺麗に決まれば後頭部を地面に叩きつけることができるため、効果は大きい」などと公然と書かれています。
この訓練で事故が多発し、あるいは訓練に名を借りたイジメやしごきが常態化しています。広島では、15名でメッタ打ちして死亡させた事件が発生しています。

◆ 島袋君に対するシゴキあるいはイジメではなかったか。
島袋君の公務災害報告書では、最後の1回の投げで頭を強打して死亡したとされています。しかし、肋骨が3カ所折れ、肝臓などの内臓も損傷しているなど、とても頭の強打だけの事故とは思えません。裁判では、自衛官が訓練を隠れ蓑にして島袋君に暴行を加えたのではないか、それを自衛隊が組織ぐるみで隠ぺいしたのではないかが争点となります。

◆ 平和と人権のための裁判です。是非ご支援を。
徒手格闘事故の原因を究明することは、自衛隊の人殺し訓練の実態を明らかにし、それにブレーキをかけることにつながります。そして、このことは、自衛隊員の安全(人権)を守るとともに、自衛隊が海外で米軍とともに実践的な戦闘部隊として活動することを押し止めることにもなります。
ご遺族は沖縄在住のため、裁判のたびに札幌に来るのは大変です。ご遺族原告を激励し、法廷を満席にし、裁判勝利のために、皆さんのご支援を心からお願い致します。


第1回弁論 10月15日(金)午前10時30分
札幌地方裁判所7階701号法廷
原告と弁護団が意見陳述します。

<お問い合わせ先>
〒060-0042
札幌市中央区大通西12丁目
北海道合同法律事務所
Tel:011ー231ー1888
Fax:011ー231ー3444

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