logo_sq

 あけましておめでとうございます。
 一昨年はロシア・ウクライナ戦争、昨年はイスラエル・ハマス戦争と、戦争の犠牲は止みません。ロ・ウ戦争でウ軍約7万人、ロ軍約12万人が死亡し、両軍合わせて約30万人が負傷し、市民の死傷者数も数万とされます。イスラエル・ハマス戦争では、僅か2か月で双方の死者は1万5千人を超えました。
 GPSや無人機を駆使して確実に命中させるハイブリット戦争は、兵士や一般市民の犠牲を飛躍的に増やしました。戦争当事者は、敵を「悪魔」と呼び、せん滅する戦いを「聖戦」と言います。敵のダムや病院を攻撃することは、最大限のダメージを与える目的から事実上正当化されます。「人道的な戦争」など本質的にありえないことです。
 いま日本も、「中国の脅威」を煽り、兵器の爆買いと軍事費急増を進めています。日本はこのまま突き進んで、アメリカの代理戦争を買って出るつもりなのでしょうか。
 今年は自衛隊創設70年になります。昨年は自衛隊の「軍事力」が憲法9条2項に反していること、日本国民には平和のうちに生きる権利があり、戦争の犠牲になることを拒む権利があることを認めた長沼ナイキ基地訴訟・札幌地裁判決から50年でした。
 これからの半世紀も、憲法九条を守り、国境を越えた平和と人権の社会の実現のために、皆様と共に全力をあげて頑張る所存です。

 2024年1月 北海道合同法律事務所 弁護士・事務局員 一同

この記事を家族・友達に教える

TOP