相談の前より少しでも明るい
あなたに会いたい
弁護士になって3年目くらいのときのこと、相談中に、私の示した結論に悲観した相談者の女性が、事務所の窓(6階)から飛び下りようとしたことがありました。そのことがきっかけで法律相談というものが単に法律的な判断を伝えるだけではだめではないかと思うようになりました。法律的には本人の希望どおりにはならないとしても、その結論を前提に、その問題をどう考え、どう対処すればよいのか、その人の立場に立って道筋を示して上げるのが法律相談として望ましいあり方だと思います。ただ、それは大変むずかしいことで、今でも悩みながらの毎日です。相談者が皆、相談の前よりも少しでも明るい顔になって帰ってくれること、それを一つの目標として、努力してみようと考えています。