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弁護士の三浦桂子です。

我が家では、毎年ちひろさんのカレンダーを購入し居間に飾っています。絵の中の子どもは単に可愛いだけでなく、心の揺らぎや葛藤も含めその子の内心を写しとっており、私は自分の子どもが絵の中の子どもと同じ年頃の時の姿や心のありようと重ねあわせて眺めてしまいます。

札幌の北海道立近代美術館でいわさきちひろ展(6月2日まで)が開催され、ドキュメンタリー映画「いわさきちひろ〜27歳の旅立ち」も上映されました。
その両方を見て、私は、独特の「にじみ」や「ぼかし」を生かした優しく美しい子どもの絵を生み出すに至ったちひろさんの画家としての苦闘、世界の子どもが平和に暮らせることを願った強い意思を感じました。
既に17歳の時に画家としての才能を開花させていたにもかかわらず親の反対で断念し親の決めた結婚をせざるを得なかったこと、夫の自死、東京大空襲の火の中を逃げまどい敗戦を迎えたのち、ようやく自分の絵が社会の役に立つという希望を持ち27歳で画家をめざしたこと ー 27歳の自画像には、女性が自分で職業を選ぶ自由や、結婚の自由がなかった時代に対する訣別と画家として生きていく決意に満ちていました。
松本善明さんと出会い初めて「人を愛する」という感情を持ったこと、猛君の誕生、心血注いで描いた絵本の「挿絵」が大手印刷会社に粗末に扱われることに抗議して仕事を干されても戦い、その結果、画家の著作権を勝ち取り「絵本画家」の地位を高めたこと。

絵本は、子どものためだけでなく、大人のためのものでもあります。
早速、しまい込んでいるちひろさんの絵本を取り出して手に取り、日々の励みにしたいと思います。

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