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弁護士の桝井妙子です。

■ ストライキ決行!
 本日、全日本国立医療労働組合による国立病院機構運営の病院におけるストライキの応援に行ってきました!前日の賃金交渉の決裂を受け、指名ストライキ(組合員全員ではなく特定の組合員のみストライキを行うこと)が決行されました。
 道路を向いて、歩行者を向いて、横断幕をかかげて「防衛費より賃上げを!」と訴えました。チラシやポケットティッシュを受け取ってくださる歩行者もたくさんいました。

■ 軍事費に充てるため国立病院機構の積立金を国庫に返納させる
 政府は、軍事費としての財源に充てるため国立病院機構の積立金422億円を国庫に返納させようとしています。それらの積立金は本来、国立病院機構の各病院の医療体制の充実に充てられるべきものです。医療従事者のベースアップは据え置かれ、3年にわたるコロナ禍で奮闘してきた医療従事者の賃金が抑制されたままで離職者も後を絶ちません。

■ 団体行動権
 憲法の授業では、憲法28条の内容について団結権・団体交渉権・団体行動権と学びました。ストライキなどの争議行為は団体行動権に位置付けられますが、全日本国立医療労働組合によるストライキの実施は実に30年ぶりということで、組合員のみなさんはストライキの実施を決めるまでにさまざまな苦労があったことと思います。
 最後に挨拶をされた組合員の方は人員不足や医療機器不足により思い描く十分な看護ができないことに涙を流していました。

■ 私たち自身の命と健康をまもるために
 人々の命と健康をまもる医療従事者の待遇や医療体制を低下させることは、医療を利用する私たち市民の命と健康が守られなくなることにつながります。人間の命と健康をまもる医療従事者の待遇改善や医療体制の充実に用いられるべき積立金を国庫に強制的に召し上げ、人間の命や健康を奪いかねない軍事費に流用するなどもってのほかです。
 弁護士7年目にして初めて参加したストライキ応援でしたが、要求の実現のために行動する組合員のみなさんや応援に駆け付けた地域の方々の姿を見て達成感と高揚感のある時間を過ごすことができました。


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