弁護士の桝井妙子です。
韓国でのベストセラーがもととなった、「82年生まれ、キム・ジヨン」という映画を観に行ってきました。
とても「刺さる」映画でした。
痴漢にあって怖い思いをして、迎えに来た父親に「誰にでも笑顔を見せるな」と、さも自分が悪いかのように言われる。
子供を生んで、復職したいと伝えると、夫が育児休業を取ろうか?と提案してくれるものの、義母に「息子の将来を邪魔するつもり!?」と反対される。
劇中でジヨンが経験するモヤッとした気持ち、多くの女性がどこかで似たような体験をしてきたのではないでしょうか。
さらに辛いのは、このジヨンの辛さが、祖母、母の世代からずっと変わらず引き継がれているものだという点です。
もう、次の世代には、こんな苦しみや辛さを引き継いではいけないと思うのです。
誰かの母であり、誰かの妻であり、誰かの娘である私。
攻撃されないように、イヤだな、と思っても、強く言えず我慢してしまう。自分を守るために、愛想笑いで、波風立たないように対処する。そんなあり方を、多くの女性が、知らず知らずにどこかで身につけてしまっているのかもしれません。
きっと、それが真綿のようにジヨンの気持ちを締めつけ、心を蝕んでいったのだと思います。
誰かの父であり、誰かの夫であり、誰かの息子である男性たちにも、ぜひ、この映画を観てもらい、感想を聞いてみたいです。
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