弁護士の池田賢太です。
いよいよ第18回統一地方選挙が始まります。皆さんの貴重な1票を、私たちの生活を豊かにしてくれる・くれそうな候補に投じましょう。
そうはいっても、なかなか自分の1票の重さって考えられないですよね。どうせ、私の1票はたかが1票なのだから。
でも、当選するには、あなたのその1票が必要なのです。何百万票集めた候補がいたとしても、それはいきなり100万票が入ったのではなく、どこまでも1票1票の積み重ねでしかないのです。たかが1票、されど1票です。
さきほど、「私たちの生活を豊かにしてくれる・くれそうな候補」と言いました。この「豊か」とは何か、ということも考えてみたいと思います。
いろいろな考えがあると思いますが、私は今の生活をしっかりと見据えた上で、今よりも「豊か」な生活を求めたいと思います。お金も欲しいし、おいしいものも食べたいし、好きなだけ寝ていたい。でも、そんなことじゃ暮らしていけないので、働いてお金をもらって、充実した毎日を送りたいな、と思います。
サービス残業をなくすだけでも「豊か」になるし、奨学金を返さなくてよくなるだけで「豊か」になるし、病気のときにはしっかり休んで医療を受けられるだけでも「豊か」になれる。そしてなにより、平和の中で生きていくということは、やっぱり「豊か」なことなんだと思うのです。
私が求める「豊か」さは、当たり前のことが当たり前になされる社会です。だれかの犠牲の上に成り立つのではなく、みんなで分かち合う社会です。豊かさの尺度が経済的価値にばかり置かれているのは、決して豊かな状態ではないと思います。
仕事をする時間、大切な人と過ごす時間、勉強する時間、おいしく食事をする時間、ゆっくりと体を休める時間。この中で経済活動をしているのは仕事をしている時間だけです。でも、それを支える時間が無ければ、仕事をすることすらできません。人間らしく生きられること。それは何よりも「豊か」なことだと思います。
統一地方選挙は、私たちの暮らしに直結した選挙です。私たちの代表を選ぶ、大切な選挙です。同時に、国政にも大きな影響を与える選挙です。自公勢力が支持を増やせば、安倍内閣は今の政策が支持されたとして、沖縄の問題、有事法制の問題、労働改悪の問題をどんどん強行してくるでしょう。一見すると、私たちとは遠いところにある問題も、私たちの生活に直結しています。
安倍首相は、国民のことを見ているようで、私たち一人ひとりのことは全く見ていません。抽象的な「国民」というものを見ているようですが、具体的な「個人」を見ていません。国民の安全を守ると言いながら、沖縄の人々の民意は無視し、自衛隊を「わが軍」と呼び、積極的平和主義の名のもとに私たちを危険にさらしています。このような政治をこれ以上進めることは許せません。
統一地方選挙の勝敗は、今後の国会運営にも必ず影響を与えます。私たち自身が、どのような生活をしたいのか、しっかりと考え、貴重な1票を投じてほしいと思います。
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