弁護士の桝井妙子です。
■太平洋戦争開戦の日に
小樽へ講演に行ってきました。真珠湾攻撃により太平洋戦争が開戦した12月8日付近に毎年行われている「12・8太平洋戦争を考えるつどい」です。
講演の題目は「9条に『自衛隊』を書き加えると日本の未来はどうなるか」というものでした。再び「戦争のはじまり」を迎えないために,私たちはどう立ち向かうべきなのか。主催者の語った「8月15日は戦争が終わったいわば後始末のための日で,私たちはむしろ戦争が始まった12月8日にきちんと向き合わなければならない」という言葉が印象的でした。
■私たちが覚えておかなければならないことば
講演の中で私は1947年に文部省により発行された「あたらしい憲法のはなし」に触れたのですが,そこには憲法9条についてこう書かれています。
「こんどの憲法では、日本の國が、けっして二度と戰爭をしないように、二つのことをきめました。その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戰爭をするためのものは、いっさいもたないということです。これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戰力の放棄といいます。「放棄」とは「すててしまう」ということです。しかしみなさんは、けっして心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの國よりさきに行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。」
つどいに参加されていた大正11年生まれの方が,「『世の中に,正しいことぐらい強いものはありません』この言葉は覚えておきたいことばではなく,私たちが覚えておかなければならないことばです。」と力を込めて語る姿に身が引き締まる思いでした。
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