弁護士の小野寺信勝です。
元朝日記者の植村隆さんが書いた慰安婦記事を「捏造」と攻撃する櫻井よしこ氏らへの名誉毀損訴訟の解説本が完成しました。
朝日の慰安婦訂正記事に端を発して朝日叩きが過熱しました。91年に慰安婦の署名記事を書いた植村さんは、朝日の慰安婦捏造のアイコンとして激しいバッシングの渦中に置かれました。櫻井氏などのジャーナリストの一部は、朝日・植村バッシングに便乗し、朝日・植村の慰安婦「捏造」をしきりに喧伝しました。
植村捏造説の論拠は、慰安婦を挺身隊と表記した事に過ぎません。これを拡大解釈して、工場勤労の挺身隊と慰安婦を結びつけて、日本が慰安婦を強制連行したと捏造したと難じています。しかし、当時は日本のマスコミも慰安婦を挺身隊と呼称し、朝日だけでなく、毎日、道新、読売ですら「挺身隊」と表記していました。また、朝日叩きに狂奔する産経は、朝日批判の対象のはずの「強制連行」を詳細に報じていました。
解説本では、裁判解説の他、植村さんが法廷で述べた意見陳述や裁判傍聴記、ジャーナリストの論稿などが掲載されています。この本を読めば、植村さんを攻撃する慰安婦否定派が言説に根拠ないことが分かると思いますし、朝日・植村叩きの正体を考えさせられると思います。
購入希望の方は、植村裁判を支える市民の会までFAX(FAX011?351?5310)でお申し込みください(販売価格300円)。
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