北海道、札幌を中心とした北海道合同法律事務所に所属する「川上 有 弁護士」の、人柄や専門をご紹介致します。

川上 有  Yuh Kawakami  (札幌弁護士会所属)

 一般民事、一般刑事、など

・出身地 名寄市
・1983年 関西大学法学部卒業
      以後、定職を持たず過ごし、主としてビルの
      ガラス拭きのアルバイト生活
・1988年 思うところあって司法試験の勉強を開始
・1991年 司法試験合格
・1994年 弁護士登録、北海道合同法律事務所入所
       現在に至る

 弁護士を始めた当初は、さまざまな問題を処理していても、「最初」の難しさはあるものの、方針の選択や解決に向けての悩みは比較的単純であったように思う。最近は、事件処理における悩みが複雑になっている。
 これは人の心のあり方や生き方に対する私の受け止め方の変化によるものなのか、世の中の一層の混迷によるものなのかよく分からない。おそらく両者であろう。
 
 社会の混迷はさておき、本当に人の心の問題解決は難しい。たとえば離婚に伴う慰謝料請求。確かに法律的に見ると、夫に大きな非(長年にわたる暴力や不貞など)があり、慰謝料支払が相当な事件が多数ある。しかし、そのような事件で仮に高額な慰謝料を支払わせることができたとして、それで本当に問題の解決になるのかと思う事件もある。事件終了(弁護士にとって)後も相手を攻め続ける人、自分を責め続ける人、悔やみ続ける人、いずれもお金で心の解決がついたとはいえそうもない。心身の痛手を癒すことは難しい。しかし、その結婚生活の問題性、自分のこれまでの、そして今後の生き方を見定めている人の場合は、たとえ最終的に金銭的給付を伴わない結論であっても、全く前向きに生きることができる場合もある。

 要するに、法律的な解決というのは、ある問題の一面の解決に過ぎないのであろう。
そして、問題の本質が法律とは異なるところにあるような場合は、弁護士の仕事は、本来的業務である法律事務処理だけでは済まなくなり、必然的に要 求される能力も異なってくるのであろう。
 
 

 勝つこと、これは訴訟ではひとつの命題であることは事実であるが、「勝てば解決」といえない場合もあることを知ると、弁護士は悩み多き人となる。
 技術は勉強によって補えるが、人の心に対する理解や疎通はなかなか術でまかなえない(まかないにくい)。今後も悩んで生きていくことになるのであろうと思いつつ生きる自分の心は、解決不能である。


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